結婚して家庭を持つと、毎月の収入すべてを自分の思うまま使うわけにはいきません。おこづかい制となっている家庭も多いでしょう。その金額は人それぞれですが、「もう少し自由に使えるお金があればなぁ…」と、ご自身のおこづかい事情に不満を感じている人もいるはず。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、私たちの働き方や家計をとりまく状況は大きく変化しています。今回は「大人のおこづかい事情」に迫ります。さまざまな工夫ややりくり術によって自由に使えるお金を増やすコツについてもご紹介していきますね。

みんなのおこづかい、平均いくらなの?

新生銀行グループが2020年6月に発表した「2020年サラリーマンのお小遣い調査」によると、20~50代の男性会社員のおこづかい額は、前年から2672円増えて3万9419円となっています。これは過去5年で最も高い水準となった2018年と同等です。また、年代別にみると、4000円近く増加している20代と50代を筆頭に、どの年代でもおこづかいがアップする結果となりました。

おこづかい額が増えた理由としては、「給料が上がったから」という回答が最も多く、その他に「副業を始めたから」「投資などを始めたから」との声も挙がっています。会社からの給与以外にも収入源をつくることで、おこづかいの元となる資金を増やしているようです。

一方で、女性会社員のおこづかい額は3万3854円と、前年比1000円未満の変化に留まり、おおむね横ばいの状態が続く結果となりました。