「お金が逃げていく人」に足りない4つの力

どの世代でも金融資産がない人がいることが分かりました。こういった人は、お金を上手く貯められる人と思考や行動に違いがあるのかもしれません。ここからはお金が貯められない人に欠けている4つの力をご紹介します。

1.「出ていくお金」を意識する力

お金が貯められない人に欠けていることの1つ目は、「収入」よりも「支出」に対して気を配ることです。たとえ年収が1,000万円あったとしても、どんどん使ってしまえばゼロになります。収入がいくらであれ、支出することに対して気を配らず、軽い気持ちでお金を使い続けていては、お金を貯めることは難しいでしょう。

2.現実的な目標設定をする力

2つ目は貯蓄額の目標を現実的な金額に設定する力です。お金を貯めるうえで最も重要なのは“長期的に継続すること”です。毎月の家計を圧迫してしまうような貯蓄額の目標を設定していては、心が折れて、貯蓄を続けられなくなる可能性があります。

貯金に挫折した経験がある人は思い出してみましょう。毎月の貯蓄額や、目標貯蓄額が高すぎたということはありませんでしたか?もし、心当たりがあれば、無理なく、継続して貯めていける金額に設定しなおしてみましょう。以前より多少金額が下がったとしても、「貯め続けていく」ことが大切です。

3.「安いから買いたい!」を我慢する力

3つ目は「安いから(安くなっているから)買いたい!」という気持ちを抑える力です。買いたい理由が、値段やお得感だけならば、一度立ち止まって考えてみた方が良いでしょう。

お金を上手に貯められる人は「安いから買いたい!」という感情を抑えることができます。そして、「本当に今必要なものか」をしっかり吟味し、不要な出費を防ぐ力を持っています。

4.「お金について考えること」を後回しにしない力

最後は、「お金について考えること」を後回しにしないことです。たとえば「毎月のスマホ代が高いな…」と思ったら、使用状況と料金プランがつり合っているかをすぐに確認する。「保険料をもっと下げられないか?」と感じたら、生活スタイルやライフプランに応じた保障内容かどうかを見直す、といった具合ですね。

ただやみくもに出費をおさえたり、家計簿をつけたりするだけではなく、「お金について考える」ことを習慣とすることで、貯蓄が上手な人の思考が身に付いていきます。特に、お金について考えるのは早ければ早いほど効果的です。