新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、人々の生活スタイルや消費行動、そして意識を大きく変えました。

4月から5月にかけての緊急事態宣言により一時は感染者数が減少しましたが、経済活動の再開に伴って増加に転じており、まだまだ気の抜けない状況です。本来ならば出かける機会の多い夏も、今年に限っては従来通りにはいきません。

各地のお祭りや花火大会は中止が相次ぎ、学校のプールも実施を見送られています。今年はコロナ禍で夏の風物詩を感じられないまま盛夏を迎えることになり、夏シーズン向けの買い物にも大きな変化が出そうです。

夏でもマスクは必需品

元々マスク着用の習慣がある日本人ですが、やはり高温多湿の夏場は特別な理由がない限り身につけるのは稀でした。それがコロナ禍で一変。スーパーなどの店内に入るにも「マスク着用をお願いします」の紙が貼ってある今では、マスクをすることがエチケットの1つとして浸透してきています。

春先の深刻なマスク不足は解消されたものの、涼感を打ち出したメーカーのマスクは購入希望者が殺到し高嶺の花。暑苦しくなるマスクを少しでも快適に着用できるように、ハッカ油やアロマオイルの需要が高まっているということがメディアで取り上げられています。

梅雨時のジメジメした中、長時間マスクをしているのは楽なことではありません。それでも新しい生活様式を実践し周囲への配慮を怠らないために、夏でもマスクを切らさないよう心がけるようになりました。これはもちろん、従来にはなかったことです。