しかし夏らしさを満喫できないのはやはりもったいないと思い、何か代わりになることはできないか家族会議をしてみました。近場で安心安全に過ごせる場所を考えたものの、「同じことを考える家族が押し寄せて、3密になるのでは?」と、学校で新しい生活様式を実践している子供たちに指摘されました。

結局、話が落ち着いたのは、春の臨時休校中に行った「おうちキャンプ」の夏バージョン。7月に入り連日全国の感染者数が増加しているニュースを耳にし、子供なりに今年の夏は動き回らずステイホームを貫くと決心したようです。

季節の売れ筋が新型コロナで覆された

これまで夏が来たら当たり前のように買っていたり、購入を検討していた商品が今年は不要になりました。消費行動がガラリと変わったのです。今までの夏があまりにも平和だったと思い、昨年の夏に経験した様々なことが頭の中を駆け巡ります。

感傷に浸っている筆者や夫と対照的に、子供たちはいたって現実的。「3密は避ける」「人混みに出かけたら危険」「何も悪いことしていなくてもうつる危険なウイルス」と親に説教するほどです。

過去にしがみつくのは大人の悪い癖でしょうか。時代の急激な変化に適応していく子供たちの姿を見て、色々と考えさせられる夏の盛りが近づいています。

中山 まち子