しかし、その前を多くの家族が素通りしていくのです。今年出番のないスクール水着を新調する必要はありません。いつもなら学校のプール開きが近づくとともに女児向けで人気のワンピース型から売り切れていく水着が大量に残っている様子を見ると、新型コロナの影響の大きさを痛感せずにはいられませんでした。

夏祭りや花火大会がなくなって浴衣が不要に

お祭りや花火大会があると、年齢問わず女の子は浴衣を着ていきたがります。

筆者の周囲でも、お洒落な小学生、中学生がいて、その時の流行を取り入れた浴衣を欲しがる女の子たちは、お世辞にも出番の多くない浴衣を数年毎に買い替えています。しかし今年は軒並み夏の風物詩的な行事が中止となっているからか、ファッション系のお店に浴衣が並んでいるのを見かけません。

中学生女子を持つ知り合いのママさんは「夏を感じるイベントがなくなったのは寂しいけど、成長する毎に浴衣選びに時間をかけて、お金もかかっていたから正直ほっとした」と本音を口にしていました。

その言葉を聞き、恒例行事がなくなったことで、意図せず「普段の夏なら買ったもの」を買わなくなっていることに気がついたのです。

家族旅行や帰省の代わりになるものは?

緊急事態宣言が解除となり、県またぎの移動も可能となりましたが、やはり感染拡大傾向が復活していることを踏まえると、年老いた両親の待つ実家に帰省することをためらってしまいます。また、学校の夏休み自体も大幅に短縮となっているため、長期間の家族旅行は難しいでしょう。