まとめ

「入院しても2週間で退院させられる」「看護師さんが忙しそう」などの事情も、診療報酬制度の仕業だったんですね。高齢化が進み医療費が膨れ上がるなか、入院し続けたい患者さんの気持ちと懐具合、そして医療従事者にかかる負担、それぞれが難しいバランスの上に成り立っています。

診療報酬制度は定期的に改訂されています。コロナ禍で財政難となっている病院も少なくないなか、次回の改訂はどうなるかも気になりますね。

「医療従事者たちへ手厚い保障はしてほしいけど、医療費が高くなっても困る」と考えるのは自然なことです。これを機会に、ご自身の医療費明細をチェックされる際、診療報酬制度について少し気にかけておくのはアリかもしれませんよ。

【参考】
医療費の仕組み」全日本病院協会
令和2年度診療報酬改定について」厚生労働省 

村松 拓