この記事の読みどころ
- 起業をすると食べていくのが大変、そういうイメージがあるのではないでしょうか。
- 実は、起業をして食べていく「だけ」ならわりと簡単です。
- それでは、起業をする際の最大のリスクとは何なのでしょうか。考えてみました。
サラリーマンを辞めて起業をして、本当に食べていけるのか。これは多くの人が関心を持っていることかと思います。結論から言えば、食べていく「だけ」ならわりと簡単です。
雇われて食べていける能力があることが前提
食べていくのはわりと簡単と書きましたが、これは「誰でも」「楽に」という意味ではありません。相応の能力と努力は必要です。具体的には、雇われて食べていけるだけの実力は当然ながら前提になります。雇われて食べていくよりは、起業をして食べていく方が難しいのは間違いありません。それはそうですよね。
「就職ができないから起業をする」という発想では、全く収入は得られない可能性が高いでしょう。現時点で社内で必要とされていない人が起業をして世間から必要とされるかというと、それもまた厳しい。単に職があるというだけでなく、市場価値というか転職が可能なだけの実力は、起業に際しては最低限必要となります。
小さく、代行を中心に組み立てる
その上で、食べていくためには投資を極力控えることです。投資はパソコン一台だけ、が理想です。最初から初期費用のかかるオフィスを借りたり、きれいなホームページや名刺を作ったりする必要はありません。サラリーマン時代にやっていたこと、付き合いのあった顧客を中心に代行業として組み立てます。起業家というよりは、フリーランスというイメージですね。
極端な話、仕事が少なくてお金に困ったらアルバイトをすれば良いのです。極力費用を押さえて長時間働けば、食べていけます。家族がいれば相当慎ましい生活になるかもしれませんが、今の日本で、食べていく「だけ」なら思っているよりも何とかなるものです。
投資をするから、利益が出なくなる
このように、起業をしても食べていくだけならわりと簡単です。しかしこれだと、何のために起業をしたのかわからないというのが私の率直な感想です。とにかくチームで何かをするのが苦手なので、フリーランスという選択肢を採らざるを得ないという人も多くいると思いますが、それだと本当に食べていくだけ、になりますね。
私は起業をするからには事業を大きくしたいと思っており、コンサルとしても付加価値を高めてより大きな貢献をしたいと考えています。そうすると、初期投資が必要になりますし、インプットや広告、集客などの継続投資も出てきます。きちんとしたホームページを作って、株式会社化して、オフィスを構えて、ということになるのです。
将来、大きな利益を上げるために足元は費用がかかり、赤字になります。私が経営しているシナジーブレインはもう、投資をせずに食べていくだけなら可能な状態にはなりましたが、会計上は利益が出ていません。比較的費用を必要としない業態ではありますが、これが会社を経営するということだろうと思います。