まとめ
冒頭にご紹介した『ミステリと言う勿れ』では、主人公の話を聞いた男性は、家に帰り、ゴミをまとめるところからの「ゴミ捨て」に挑戦します。ネタバレになってしまうので詳しくはご紹介しませんが、男性は妻の喜ぶ様子を見て、自分もなんだか嬉しい気持ちになります。
多くの妻をイライラさせる、『名もなき家事』問題。これらの家事があることすら気づかれず、当たり前のように生活が続いていることに、虚しささえ感じている人も多いかもしれませんね。
たとえ直接的に現金収入には結び付かなくても、家事労働は必要不可欠で、価値のある仕事。そこを認識すると同時に、家事を担う人、その家事の恩恵を受ける人の双方に、「あなたが嬉しいから、私も嬉しい」という気持ちが大切、ということではないでしょうか。新型コロナウイルス感染症の影響で、おうち時間が増えた今、「家事シェア」について、見つめ直すよい機会かもしれません。
※『ミステリと言う勿れ(1巻)』p24,25田村由美 小学館フラワーコミックス
『第6 回全国家庭動向調査』国立社会保障・人口問題研究所
『無償労働の貨幣評価』内閣府
LIMO編集部