モヤモヤ消えない「家事のお値段」

こうした計算結果を聞いても腑に落ちないなぁ、と感じる人も中にはいらっしゃるでしょう。『名もなき家事』を担う人自身が、「これだけの価値のある労働をしているんだ」と自信を持つことができたとしても、周囲の反応は変わらず…ということも多いからかもしれませんね。そもそも、上記の家事のお値段は、政府が経済的指標として算出したものですから、そのまま家庭に持ち込んでも、なかなかピンとはこない、というのが正直なところなのでしょうか。

お肉を焼く前に切ったまな板。そのまな板がいつも白いのは、誰かがこまめに漂白を行っているから。毎日掃除機の吸い込みがいいのは、誰かがこまめにフィルターの掃除をしているから。家事を円滑にすすめるための様々な「前工程」がなければ、おいしい食事も快適なお部屋も実現しませんよね。