日本でも銀行の取り付け騒ぎは起こりうる!? コロナ不況深刻化のリスクシナリオ

日銀が現金輸送車で駆けつける

いざ、取り付け騒ぎが起こってしまうと、銀行の金庫は簡単に底を突きます。取り付け騒ぎが起きないことを前提に、金庫には少ししか現金を置いていないからです。

しかし、押し寄せる預金者に向かって「金庫がカラだから払い戻しには応じられません」などと言えば、預金者の間に「噂は本当らしい」という噂が広がり、事態は収集がつかなくなるでしょう。

そうした事態を避けるため、日銀が現金輸送車で札束を届けてくれる場合が多いようです。窓口に札束を積み上げただけで、押しかけた預金者たちは安心して、預金を引き出さずに帰る預金者も少なくない、と言われています。

倒産増加で銀行が赤字に

このように、様々な対策が講じられているので、取り付け騒ぎで銀行が破綻するといったことは起きないと思われますが、可能性が皆無とは言い切れません。

新型コロナ不況は、非常に深刻です。政府は資金繰り支援等々を行なっていますが、それでも返済困難や倒産の激増は避けられないでしょう。そうなると銀行の不良債権は激増し、銀行の収益は大幅に悪化します。中には赤字に転落する所も出てくるでしょう。

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塚崎 公義

1981年 東京大学法学部卒業、日本興業銀行(現みずほ銀行)入行
おもに経済調査関連業務に従事した後、2005年に退職し、久留米大学へ。
現在は久留米大学商学部教授であるが、当サイトへの寄稿は勤務先と関係なく個人として行なっているため、現職は経済評論家と表記したものである。
(近著)
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(雑誌寄稿等)
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