高収入なのに貯金ゼロ…
ちなみに、国税庁が2019年9月に発表した「平成30年分 民間給与実態統計調査」によると年収1,000万円以上を稼ぐ世帯は、全体の5%といわれています。割合でみれば、年収1,000万円以上の世帯が少ないことがわかります。憧れを抱いてしまうのも仕方ないことでしょう。
では、次に貯蓄に関する調査結果をご紹介します。金融広報中央委員会が調査した「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和元年)」によれば1,000万円以上の高収入世帯で16%、1,200万円以上の世帯でも11.6%の人が「貯蓄をしなかった」と回答していました。
高収入であるがうえに「また稼げばいい」という思いから貯蓄をしない人もいるようですが、年収1,000万円のFさんは違うといいます。
「貯金はしたいです。やっぱり貯金ゼロは怖いですからね。でも子どもの学費がかかるので、現状、貯蓄はむずかしいです。学費以外にも、寄附金や雑費もバカにならないんですよ。それでも、子どもには行きたい学校に行かせてあげたいので、がんばるしかありません。」貯金ゼロの「高年収貧乏世帯」になっても、教育にかけるお金を減らしたくないのだそうです。