「先に送料10万円を振り込んでくれ」

「んっ?」と思った点、それは送料の振り込みについてです。相手側から商品代金の入金を行うと連絡があった時に「商品代金と送料、合わせて〇〇万円を送金する」といってきたのです。

筆者:いや、送料はそちらから運送会社に直接振り込んで頂いた方がいいのではないでしょうか。手続きもそちらから依頼したのですから。

相手:こちらは今、コロナの影響で運送会社への振り込みができない。そちらに振り込むことはできるので、代わりに振り込んで欲しい。

筆者:コロナの影響を受けているのは世界中変わらないと思います。当方には入金出来て、なぜ運送会社には入金できないのですか?

と、質問を投げたのですが、それに対しての返信はありませんでした。その後、商品代金と送料を合わせた金額の振り込みを完了したとの連絡がきたのです。

そして、運送会社が商品を受け取りにくるといっていた予定の2日前になって突然、相手側から「今日中に送料10万円を運送会社に振り込んで欲しい」と連絡がありました。

発送予定日2日前の段階で、こちらはまだ入金を確認していません。「入金を確認していないので、送料の振り込みはできない」と伝えたら、今まで穏やかだった相手の態度は一変し、強気な態度になりました。

相手:なぜだ!?こちらはお金を払っているんだ!その証拠もちゃんと送ってあるだろう!すぐに振り込め!

筆者:いくら証明証を送ってもらっていても、実際に確認ができていないので振り込めません。

こんなやり取りを、本当に何回も行いました。お互いほとんど同じ言葉を繰り返し、押し問答のようです。「送料を先に振り込まなければ、銀行の送金手続きをキャンセルする」なんて連絡がくる始末でした。

やり取りを何回も続けていく中で、そんな強気な態度とは打って変わって

相手:どうしてそんな冷たいことをいうんだ?僕たちは友人だろう。コロナで本当に困っている。僕は親戚を喜ばせたいだけなんだ…。

と、下出に出てくることもありました。

筆者:そうですよね…。コロナは私も本当に大変だと思います。でも、入金確認できないのはまた別のお話ですし、これも私にはどうすることもできません。本当に、銀行手続きに時間がかかるのは困りますね。残念ですが、お互い待つしかありませんよね。

といったような返事をして、ともかく「送料だけを先に振り込め」という要望を頑として受け付けませんでした。さらには「10万円じゃなくて5万円でもいいから」と言ってくる相手に不信感が増していきます。そんなやり取りを、ほぼ10分以内の感覚でラリー戦のようにし続けること半日以上…とうとう折れたのか、相手からの返事がパタリと途絶えたのでした。さらには、いくら待ってもお金が振り込まれることもなかったのです。