「今は二馬力でお金を稼がないと生活が苦しいから共働きの家はどんどん増えていますよね。それに比べて、価値観の変化のほうが遅い。夫に家事を頼んでも、『お前はパートだろ』『稼いでいない方が家のことをやるべき』といわれ、難しい。結局、仕事も家事育児もほとんど自分がやってと負担が増えました。毎日ですからね…。
疲れたから手抜き料理をすれば、手を抜いたと責められますし。小言を言われるのも、夫が何もせずゴロゴロしているのもストレスです。男性や社会が変わらなければ、未婚女性の方が長生きという流れは加速するかもしれませんね」とAさん。
価値観の変化は、時代の流れよりも遅いもの。今は既婚女性が板挟みになっているのではないでしょうか。このまま世間の価値観や社会が変わらなければ、ますます少子化社会となっていくかもしれません。
既婚で子どもがいない夫婦は?
Aさんからは、子どもを作らないと決めている友人の話も出てきました。
「旦那さんは家事も一通りできるので、お互い趣味を楽しんだり、自立した生活を楽しんでいます。もしかしたら、既婚で子どものいない女性が一番長生きできるのかも…と感じてしまいます。
料理は2人分なので栄養バランスを考えますし、生活にもメリハリもあります。誰かと一緒に生活しているという、安心感もある。『結婚は?』とも聞かれないし、子どもがいないので義両親と会う回数も少なく、表面上の付き合いで済んでいるようです」。
しかし、その友人は「子どもを作らないことを説明はしているものの、いろいろと言われるのが悩み」と言っているよう。ただ、その悩みも結婚して10年も経てば減っていくようです。