さいごに
「毒親」「虐待」という言葉からは、怒鳴る・殴る、といった激しい光景を連想した人が多いかもしれません。しかし、今回お話したような過保護や過干渉は、愛情やしつけとの見分けが非常につきにくいものです。だからこそ「毒」となり得るわけで、さらにその毒性は当事者でもなかなか気付けない、というのが現実。
「毒親後遺症」に苦しむ親の多くは、負の連鎖を断ち切るためのヒントを探しているはずです。その道しるべとなるのは、「目の前の我が子」だけではなく「自分自身の子供時代」に向き合うことではないか、と筆者は考えます。
犬養 のぞみ