抱き癖が付いたらいけない…古い育児ルールを押し付けてくる母の言葉に

何事も「十年一昔」と言いますが、その「何十年も前の育児ルール」を押し付けてくる実母との衝突に疲弊してしまうママも少なくありません。

代表的なのは、「抱き癖、抱っこ癖がつく」という考え方。

一人目の子を妊娠中、「おばあちゃん世代って、すぐに『抱き癖がつく』って言うんだよね」と周囲のママたちから聞かされていたCさん。子どもが産まれ、実家へ帰省した時のことです。案の定、母親から「あんたは子供が泣くたびに抱っこしているけれど、そんな風に育てていたら抱き癖がついてしまうよ」と指摘されてしまいました。

「実際に自分が言われるとチクリとくるな」と、モヤっとしましたが、相手は実の母。今後のこともあるし、ここで気まずくなるのは避けたい…。そこでCさんは一計を案じました。

場所見知りも落ち着いた頃合いを見計らって、何かと理由をつけては実母に子供を抱っこさせたのです。抱かれるたびに、ニコッと笑顔を見せてくれる孫の姿に、甘えん坊になりすぎるのを心配する気持ちなんて吹き飛んでしまった様子。最終的には「こんなにかわいかったら、抱き癖がついたって仕方ないね」と嬉々としていたそう。

また後日、Cさんが、実母の機嫌のいい時を狙って、「助産師さんたちからも、たくさん抱っこすることで愛情が伝わるとアドバイスされたこと」、「抱き癖がつくという考え方は過去のもの」だということを、説明したところ、孫をかわいいと思う気持ちも手伝ってか、それ以降、実母から抱き癖についての指摘はやんだそうです。