エピソード1.自分の理想を押し付け、さらには義妹と比較する姑

「私はもともと体が丈夫ではない上に、35歳での初産となり高齢出産でした。妊娠中もつわりがひどく、出産も緊急帝王切開となってしまいました。傷むお腹を抱えながらの初めての育児。毎晩寝不足で体はボロボロ。妊娠中から出産後まで、楽しいと思える気持ちの余裕を持つことができずにいました。

産後から約1ヶ月、子どものお宮参りをどうするか夫と話し合いましたが、私の体調がまだまだ回復するには程遠かったため、両家の親は呼ばずに夫と私、そして子どもの3人だけで私の体調が良い時を見計らってお参りすることに決めました。

ですが、それを快く思わなかったのが姑です。主人から『自分達だけでやるから』と伝えてもらったのですが、直接私のところに電話してきて『こういうのはきちんとやった方がいい』と言うのです。いくら私の体調が悪いことを伝えても、聞く耳を持ちません。最後には『後から後悔するわよ!』という捨て台詞を残して電話を切られました。

そんなやり取りがあった約1年後、姑から写真付きでメールが届いたのです。メールを開いてみるとそこには、赤ちゃんを中心に親族に囲まれて幸せそうに笑っている義妹一家のお宮参りの様子が写っていました。義妹が出産したのは知っていました。そして、私とは真逆のマタニティライフを送っていたことも、SNSを通じて知っていました。義妹は20代後半と私よりも若く、そして元々活動的な性格で、妊娠中もとてもアクティブに過ごしていたのです。

そんな義妹の満面の笑みが写る写真。そしてその写真には「理想の形でお宮参りができました。あの子はまだ若いから元気なのかしらね?」という姑のメッセージが添えられていたのです。悲しいのか、情けないのか、悔しいのか…なんとも言えないモヤモヤした感情を感じるとともに、姑への怒りをしばらく抑えることができませんでした。」