医薬品株では、中外製薬(4519)が一時+4%超高の大幅上昇で上場来高値を更新し、アルコール除菌剤の大幸薬品(4574)も大きく値を上げ、フマキラー(4998)は一時+8%高に迫る急騰で年初来高値を更新しました。
また、いわゆる巣ごもり生活関連も第二波を意識して物色され、とりわけ、食品買い置きの動きが拡大する思惑から、業務スーパーの神戸物産(3038)が上場来高値を更新し、冷凍食品大手のニチレイ(2871)も逆行高となっています。
ただ、第一波の時に急騰が続いたコンドーム大手のオカモト(5122)は冴えない値動きとなりました。なお、任天堂(7974)は連日の年初来高値更新で引けています。
一方、経済活動再開で買戻しが続いたANAホールディングス(9202)や東海旅客鉄道(9022)など輸送株が売られ、プロ野球の無観客試合の継続や大規模イベント中止を受けた東京ドーム(9681)は一時▲7%安に迫る急落となりました。
また、米国のゼロ金利の長期化が公表されたことを懸念し、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)や三井住友フィナンシャルグループ(8316)など銀行株が大幅続落となり、野村ホールディングス(8604)など証券株も下げ止まらず引けています。
新興市場(東証マザーズ)では、医療バイオ株への物色が続き、ナノキャリア(4571)が取引時間中に5日連続のストップ高となりましたが、直後から売りに押され、終値は急落しました。
葛西 裕一