子供部屋おばさん(Bさんの場合) 

56歳になるBさんがひきこもりになったのは、40歳で経験した離婚が原因でした。それまではひきこもりとは無縁の生活で、離婚直前までパート勤務をしていたというBさん。人並みに世間とのつながりはあったのだとか。

元夫とは性格の不一致から離婚し、仕事を辞め、実家に帰ったそうです。はじめは「少しの間、実家で休もう」と軽い気持ちでひきこもっていたBさん。なかなか新しい仕事を探す気力が湧かず、気づけば3年の月日が過ぎていたそうです。

「これではダメだ」と両親の後押しで新しいパートを始めたものの、働き始めた直後に母親の認知症が発覚。母親の介護が必要になったBさんはまた仕事を辞め、介護に専念するようになりました。6年におよぶ介護ののち、母親が他界。心にポッカリと穴が空いてしまったBさんは、生きがいだった母を失った喪失感から、再度ひきこもりに戻ってしまいました。

「これではいけない」と頭ではわかっているものの、父親のサポートに甘えているのが現状だといいます。