正論で攻めず、話を深堀りしてみる

では、正論ではなく、相手が悩んでいるときは何を言えばいいのか。キャリアカウンセラーやスクールカウンセラーなど、カウンセラーを仕事とする人と話していて気づいたことがあります。

話をしていると、彼らは正論は言いません。代わりに話をずっと聞いてくれます。話を聞き、相槌を打ち、深堀りをしてさらに話を引き出す。こちらが色々と話すことで自ら気付く、という流れが多いのです。

誰かに正論を言われても人は変わりませんが、自分で気づくと、人の行動は変わります。人間は神ではないですから、誰しも失敗はしますし、弱さがあります。ありのままの自分に気付き、受け入れ、乗り越えていくためにも、話を深堀して相手の考えを引き出してあげることが大切でしょう。

宮野 茉莉子