普通を求め過ぎると疲れてしまう

普段の生活でも、完璧さを求めると自分を追い込んだり周囲に窮屈な思いをさせることがあります。今回のコロナ禍では今まで経験したことのないような事態が起きましたが、そのなかで日常生活を送ることのありがたさを痛感し、非常時にもストレスを軽減した過ごし方や仕事のやり方が必要だと痛感しました。

5月の半ばには、感染者の少ない地域で緊急事態宣言が解除されました。その頃から学校再開が見えてきたこともあり、「ゴールが見えてきたよ」と子供たちに励ましの言葉をかけるようにしたのです。

確実な目標があると人は頑張れるものです。4月中の重い空気はなくなり、「6月から普通に戻る」を合言葉に家族一丸となって生活リズムを整える準備期間に充てることができました。

今回の3カ月に及ぶ休校を振り返ると、終始同じ雰囲気が続いたのではなく波があったことが分かります。子供の立場でみると「3月は長い春休みと思っていた」「4月は予想外に休みが長くなりしかも外出も思うようにできずストレスがたまった」「5月は出口が見えて嬉しくなった」の3つに分けられます。

この期間、多くの親は仕事と子育ての両立に悩んだことでしょう。筆者自身、一本調子で仕事をすることは困難でしたが、自分を追い詰めず力を抜ける家事は思い切って楽をする大切さを学ぶことができました。

中山 まち子