4月に入ると東京都を中心に1日あたりの感染者数は増加の一途を辿り、地方でも連日感染者が出ました。この状況で新学期がスタートすることはあり得ません。結局、子供たちの願いもむなしく学校休校は延長されました。それはすなわち、在宅ワークをする筆者にとって子供と缶詰め状態で仕事をする期間が延びたということでもありました。

イライラが増した家庭内のガス抜きのために

緊急事態宣言の対象が全国に拡大すると、子供たちの雰囲気もガラリと変わりました。ニュースで伝わる著名人の死、公園の遊具の使用禁止など、子供でも世間の緊張度が日増しに高まってきているのを感じ取ったのでしょうか、イライラすることやけんかを始める回数が格段に増えたのです。

外出を控えているなかでストレス発散することはなかなか難しく、今のままでは仕事も子育ても立ちいかなくなると感じた筆者は家庭内のガス抜きをするために敢えて手抜きを決行しました。

手抜きという言葉は悪いイメージがあります。しかし、自由に外出もできない中で子供のやることを全て管理するとお互い息が詰まります。仕事をスケジュール通りに進ませようとすると自分自身を追い込むことにもなりかねません。

まず、子供に関して朝起きる時間を20分から30分ほど遅くして「学校のある時と同じように過ごす」を強要しないように方向転換しました。自由時間と勉強時間を子供に考えさせたり、小言もなるべく控えるようにすると子供たちのケンカは減り、落ち着きを取り戻すことに成功しました。

筆者も3食しっかり作ることにこだわらず、冷凍食品やレトルトの力を借りて手抜きをすることを決意。すると、「早く料理の準備をしなければ」とか「仕事しないといけない」と焦ってイライラする回数が激減。緊急時に普段通りを求めることの難しさを痛感し、現状を打破するために楽をすることは結果として吉と出ました。