すぐ使ってしまう子には

もらったお金ですぐ買い物してしまう、という子には、お手伝いの報酬としておづかいを渡すという方法が効果的かもしれません。「放っておいてもおこづかいが“降ってくる”」状態であれば、いくらお金の大切さを説いたところで、子どもの心には響きづらいでしょう。

そこで「お金は労働の対価である」という点からアプローチしてみるのです。家族の生活も、親が仕事をしてお金を稼ぐことで成り立っていることに気付けば、金銭感覚だけではなく、仕事や家族の役割などに関する意識も高まっていくことが期待できるのでは、と思います。

まとめにかえて

インターネットが普及する前に育った親世代と、子どもの頃からスマートフォンに親しんできた現代っ子では、お金やモノに対する感覚に大きな差が生まれて当然でしょう。でも、どれほど決済方法や物流サービスが進歩しようと、「お金は使うと減る」という事実は今も昔も変りません。

日本人はおおっぴらにお金の話をするのは品がない、という感覚を持ってしまう傾向にあるようです。とはいえ、子どもがマネーリテラシーを身につけるためには、家庭での「お金の話」不可欠です。今回の『特別定額給付金』をきっかけに、お子さんとお金の話をする機会が増えるとよいですね。

【参考】
家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和元年)」金融広報中央委員会
【えぇっ?】『魔法のスマホで何でも買える』『自販機ドリンクで毎月赤字!?』我が子の金銭感覚に不安を感じたら」LIMO

LIMO編集部