統計に見る、住宅ローン残高

では実際、住宅ローン利用中の人は、どのぐらいの住宅ローン残高を抱えているものなのでしょうか。金融広報中央委員会が公表している『家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和元(2019)年)』の結果より、『住宅ローン残高』についてのデータをみてみましょう。

住宅ローン残高(全年代)

  • 50万円未満…1.2%
  • 50万円以上100万円未満…0.9%
  • 100万円以上200万円未満…1.1%
  • 200万円以上300万円未満…2.4%
  • 300万円以上500万円未満…5.1%
  • 500万円以上700万円未満…5.0%
  • 700万円以上1,000万円未満…7.3%
  • 1,000万円以上1,500万円未満…12.4%
  • 1,500万円以上2,000万円未満…11.6%
  • 2,000万円以上…29.2%
  • 無回答(ゼロも含む)…23.8%

世帯主の年代別の住宅ローン残高の平均と中央値

  • 20歳代…平均1,600万円:中央値1,990万円
  • 30歳代…平均2,284万円:中央値2,300万円
  • 40歳代…平均1,638万円:中央値1,622万円
  • 50歳代…平均1,070万円:中央値950万円
  • 60歳代…平均920万円:中央値400万円
  • 70歳以上…平均816万円:中央値362万円

なお、全体の平均は1,399万円、中央値は1,200万円となっています。

一般的に、平均は極端に高い数値と低い数値に引っ張られることが多いため、中央値が最もリアルな平均に近い値といわれています。こうしてみると、住宅ローンを利用している20代、30代といった若い世代の多くが、2,000万円近くの住宅ローン残高を抱えているということがわかります。