「兄弟」への感覚の違い
東京出身のKさんは、地方出身のご主人と結婚しました。仕事も楽しく充実していたので「このまま結婚しないでキャリアを積んでいくのもいいかも」と思っていたところご主人と出会い、一緒にいて心が安らいだため34歳で結婚を決意したそうです。
「自分の人生に『結婚』というライフイベントが起こったこと自体、不思議な感覚でした。でも、彼となら楽しく暮らしていけそうという気持ちが私を変えたんだと思います。この人となら二人で楽しく年を取っていける気がしたというか。同時に『彼となら一緒に子供を育てていってもいいかも』と思いました。とはいえ、私も30代の中盤だったので『もしご縁に恵まれたら』程度の考えでした。」
そんなKさんの考えに、結婚当初から異を唱える人がいたといいます。
「義母は『ザ・田舎の姑』という感じの人でした。『子供は産んだ方がいい。子供たちは兄弟で助け合って暮らしていくんだから絶対二人以上産んだ方がいい』ということを口に出してしまうんです。親にその話をしたら『心の中で思っていてもさすがに自分はお嫁さんの前では言えない』と苦笑していましたが、義母は複数人子供を育てた自分の育児に絶対の自信を持っているので『息子夫婦もこうするべき』と口出ししてきました。