友人Aは、子どもが生まれたときのことやマイホームの購入など、家族の今後を考え貯金もしていたのですが、夫の思考回路は独身のときのまま。友人Aはこのままではいけないと不安に感じ、夫と話し合いをしました。お互いに給与が変動するので、収入が減ったときに備えて貯金が必要なことや、今後のライフプランについてです。

夫から、「これまで自由にお金を使っていたので、急に変わると仕事上やりにくい」と言われたこともあり、友人Aの家庭では基本はこれまで通りの分担制。

それに加えて「マイホーム」や「旅行」など項目別の口座を作り、銀行の自動振替サービスを利用した“先取り貯金”を始めました。先取り貯金とは、たとえば給料日の翌日に、一定の金額を別の口座に自動的に振り替えることだといいます。そのための通帳はお互いにわかるようにしているので、友人Aもほっとしたそうです。

「結婚して急にお金が自由に使えなくなるなんて気持ちがついていかない」「大きめの出費があるたびにお伺いをたてるのは面倒」という夫婦には、こういった方法が良いのかもしれませんね。

全額申告して、使い道は一緒に決めることにした

友人B(34歳/看護師)は高校時代の同級生と結婚して3年。夫は製造業の会社員で、結婚と同時にお小遣い制にしたそうです。

友人Bは夫の給与を把握していますが、夫は妻の給与額を知りません。友人Bは夫婦の月々の収入から月に5万円と金額を決め、計画的に貯金をしていましたが、自分用のお小遣い金額は決めていませんでした。そのため自分と夫の給与が合わさった金額を目にしているうちに、収入が増えたような錯覚に陥ってしまったのです。

ファッションに興味があったので、服飾関係の出費が増えていきました。そのうち夫は、「妻はいつも新しい服を買っている。自分は毎月決まったお小遣いの中でやりくりしているのに」と不満をつのらせることに。また夫には、自分の給与額や妻のおおよその給与額から、「このくらいは貯金できているかな」という目算もあったようです。