投資しながら節約できるNISA

「社会人になったら投資を始めたい」と検討中の人もいるでしょう。その一方で、昨今の「コロナ相場」の不安定さを目の当たりにして、二の足を踏んでしまう人も多いと思います。投資は貯蓄と異なり、元本保証がありませんので、いきなりまとまった金額の取引や、リスク性の高い金融商品は避けた方が無難かもしれません。

そこで、投資初心者でも比較的安心して活用できそうなのが、少額投資非課税制度、「NISA(※以下「一般NISA」と表記)」と「つみたてNISA」です。少額から株式や投資信託などの金融商品に投資ができる点と、投資から得た配当金や分配金、譲渡益に非課税枠が利用できる点が特徴です。

成人向けの「NISA」には「一般NISA」と「つみたてNISA」の2種類があり、どちらか片方しか利用できません。

(※)「NISA(少額投資非課税制度の正式名称)」および「ジュニアNISA」と区別するために、成人向けのNISAを「一般NISA」と表記します。

一般NISAとは?

「一般NISA」の非課税投資枠の上限は、新規投資であれば毎年120万円、非課税期間は最長5年です。非課税投資枠の範囲での投資で得られる運用益(配当金・分配金や譲渡益)に税金がかかりません。(通常の証券口座であれば運用益に約20%程度の税金がかかります。)

2024年からは大幅に仕組みを変えた「新・NISA(仮称)」としてリニューアルされ、「一般NISA」は5年間延長されます。

つみたてNISAとは?

「つみたてNISA」の非課税投資枠の上限は、新規投資であれば毎年40万円、非課税期間は最長20年です。投資可能期間は、2018年~2037年と定められていましたが、5年間延長されて2042年までになります。「つみたてNISA」が「一般NISA」と異なる一番のポイントは、投資先が特定の投資信託に限られている点と、長期運用に適している点です。