「女性が働くこと」には、女性特有の体調変化や出産など、男性とは異なる壁があります。本人のやる気とは関係なく、このような要因のため働きにくさを感じる女性も多いのではないでしょうか。女性が働く上で負担に感じるポイントを具体的に見ていきます。

体調がすぐれない時でも、「上司が男性だと言いにくい」女性が65%

子ども向け体験型キャリア教育事業を行う株式会社バリューズフュージョンでは、従業員数300人以上の企業に勤務する20〜40代の女性300人に対し、「働く女性の健康に関する意識調査」を行っています。

今年1月に発表された結果によると、「上司が男性だと、体調がすぐれない時に言いにくい」と答えたのは65%(「あてはまる」+「ややあてはまる」の計、n=300)。

また、そのように回答した女性に「男性上司に理解してほしいこと」を尋ねたところ、「我慢して辛い思いをしていること」が54.9%、「気分が変わる場合がある」が52.8%でした。(n=195)

具体的には、「月経が非常に重いので、動くことが困難なことがある」「月経痛で時間給を取る時など、風邪?どうしたの?などとあまり聞かないでほしい」「生理休暇は、とれない雰囲気。どんなにお腹が痛くても、つらくても、無理して出勤して仕事をしています」というような自由回答が寄せられています。

さらに、「上司が男性だと、体調がすぐれない時に言いにくい」と回答した女性のうち、会社側に「女性特有の健康課題についての関心を高めてほしい」と答えたのは72.3%、「男性上司に相談する以外の仕組みを考えてほしい」と答えたのは68.2%となっています(n=195)。