新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大防止のため、労働環境が大きく変化しました。営業時間の短縮や休業などで仕事が減り、収入にも大きく影響を及ぼしています。とくにひとり親家庭の場合には、自分の収入が減ると、それが家計にダイレクトに影響してきます。今回は認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパンの調査をもとにして、「新型コロナウイルスの感染拡大による生活への影響に関するアンケート」について見ていきます。
ひとり親家庭、4月の収入が減ったのは…
ひとり親家庭のフードバンク「グッドごはん」を運営する認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパンが「新型コロナウイルスの感染拡大による生活への影響に関するアンケート」を行いました。
(調査期間:5月1日から14日、調査対象:食品を申し込んだ 「グッドごはん」を利用する「マル親医療証」を持つ、主に大田区、品川区、その他東京・神奈川・埼玉在住のひとり親294名。マル親医療証(ひとり親家庭等医療費受給者証)とは、18歳未満の子どもを養育し、所得が限度額未満かつ生活保護を受けていないひとり親家庭等に交付される医療費助成制度の医療証のこと)
この調査の結果、3月の就労賃金が反映されることが多い「4月の収入について」は「収入が無くなった・ほぼ無くなった」が16.7%、「収入がかなり減った(7〜9割減)」が11.6%、「収入が半分程度に減った(4〜6割減)」が14.3%、「収入が多少減った(1〜3割減)」が21.4%となりました。また「今月は通常と変わらないが来月は減収する見込み」も11.2%で、これを含めると75.2%が減収という調査結果が出ました。