4月の支出が増えた家庭は9割以上

4月の収入が減ってしまうにもかかわらず、支出が増えたと回答した家庭は91.5%で、実に9割以上にのぼります。その他「通常と変わらない」が7.1% 「支出が減った」が1.4%という結果になりました。

支出が増えた項目について(出典:認定NPO法人グッドネーバーズ・ジャパンの調査より)

支出が増えた場合、どのような理由で増えたのでしょうか。複数選択可での回答をみると、「食費」が最も多く95.6%、「光熱費」が82.4%、「日用品・衛生用品」が76.6%、「教育費」が34.8%となっています。感染予防のためのマスクなどの購入が増えています。また子どもたちが家で過ごしていることもあり、食費や光熱費が増え、自宅学習の教材など教育費も増えていることがわかります。

食費の増加分は1万円〜3万円

食費に関しては、実際にいくらくらい増えたのかというと、最も多かったのが「1万1,001円〜1万5,000円」で26.7%、次いで「9,001円〜1万1,000円」の16.1%、「1万5,001円〜2万円」の15.7%となりました。

食費の増えた分を補うためにどんな工夫をしたのでしょうか。また我慢したことや、買えなかった物はあるか?という質問に対して、以下の回答がありました。
・「子どもの学習塾を辞めた」
・「子どもの誕生日プレゼントを買ってあげられなかった」
・「お米は自分は食べずに子ども達に食べさせた」
・「先月分から家賃が未払い」
・「お風呂をまとめて皆で入ったり、3日に1度の洗髪、洗濯物を減らしたり掃除機を使わず箒にかえた」
増える食費が他の支出に影響を及ぼしていることがわかります。子どもへのしわ寄せもありますし、親が食事を子ども優先にするなど厳しい状況に陥っていることがうかがえます。