緊急事態宣言が解除され、長く休校が続いた学校もいよいよ再開されます。ステイホーム期間、親子が家で一緒に過ごす時間が増えるなか、子どもたちとどのように過ごしたらよいか悩んだ家庭も多いことでしょう。

そんな悩みの種を解消し、子どもたちが家でも想像力や創造性を思いっ切り発揮して、新たな創作に取り組むきっかけを提供できないかとの想いから、主宰するオンラインサロンMSI塾(本山ソーシャルイノベーション塾)で「こども絵本づくりコンクール」を緊急企画したのが、本山勝寛さんです。この企画から見えてきたという「今後の子育てや教育のあり方」についてうかがいました。

日本の親子が一緒にチャレンジできる場の少なさ

私は、ハーバード教育大学院で研究していた時分から、日本の子どもたちが創造性や好奇心を伸ばす学びの機会が圧倒的に少ないという問題意識を持っていました。また、5人の子どもの親になってみて、親子で何かにチャレンジすることの楽しさを知ると同時に、日本の親子がそのような機会が少ないことも感じてきました。そんな背景から、親子で楽しく創造性を伸ばすワークをしていくと最後には絵本が完成させられるワークブック『そうゾウくんとえほんづくり』(KADOKAWA)を出版しました。

出版して間もない頃に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が日本でも感染拡大し、3月には臨時休校となりました。突然学校に通えなくなったことで、とまどい、ストレスを感じ、やることがなくて困っている子どもたちがたくさんいる。そんな子どもたちに、楽しくチャレンジする機会を提供したい。そんな想いから、図書カードの賞品も用意して、「こども絵本づくりコンクール」を緊急企画し、急いでホームページも作成し作品募集を3月9日から開始しました。

結果的に、たくさんの素敵な作品の応募があり、審査の結果、そうゾウくん大賞1作品とそうゾウ賞3作品を選出、表彰しました。受賞作以外も、おもしろい作品、かわいらしい作品、発想豊かな作品、個性あふれる作品がたくさんあり、どれもが世界に一つだけのすばらしい作品でした。受賞作品はホームページに公開しているので、ぜひご覧ください。
(参考:「こども絵本づくりコンクール」ホームページ