2つ目は、元本変動型の運用商品です。元本変動型とは、私たちが拠出したお金(元本)が運用によって変動するタイプのことをいいます。つまり、運用が上手くいけば高い収益が期待できますが、運用が上手くいかないと元本割れのリスクがあり、こちらは主に投資信託で運用されています。

“元本割れのリスク”と聞くと途端に、「元本が減るのは嫌だから、定期預金だけでいいや…」と弱気になってしまう方もいますが、ご存じのように円定期預金の利率は長らく低水準で横ばいとなっています。長期の資産形成という面で考えたときには、もう少し挑戦してみても良いかもしれません。

それでは、投資信託について確認していきましょう。

投資信託も2種類

投資信託とは、投資家から集めたお金を1つの大きな資金としてまとめて専門家が運用し、その運用成果を投資家それぞれに分配する仕組みの金融商品です。投資信託も、運用方針によって大きく2種類に分けることができます。

1つ目はインデックス(パッシブ)型です。これは、市場の動きを示す指数と同じ値動きを目指して運用している投資信託のことです。たとえば、日経平均株価のインデックス型投資信託を見てみると、日経平均株価と同じような値動きをしていることが分かります。