「これまでどおりの節約」をやめた

・「節約が半分趣味みたいなところがあって、コロナのことがあるまでは「お肉や野菜はあのスーパー、調味料や日用品はこのスーパー」みたいな感じで、買うものによってお店を使い分けていたんです。仕事の帰りとか、子どもの習い事の待ち時間とか、毎日のように買い物に行っていましたね。

で、外出自粛って言われるようになってから、シフトが減ったり子どもの習い事がお休みになったりもしたので、買い物に行く回数も減ったんですが、そうなると「今日はあの店であれ買おう、明日はあの店であれ買おう」っていうのもやりにくくなっちゃって。

最初は「あの店だったらこのお肉はもっと安いはずだけど…ハシゴもよくないし、仕方ない、買うか…」って感じで、これまでどおりの節約ができないことにストレスを感じていたんです。でも「ちょっと高かったけど美味しい!」とか「代わりにこれを買ってみよう」って、いつもと違うものを買ってみて新たな発見があったり、いいこともあったんですよね。1回で必要な買い物が済ませられるという意味では時間の節約になりますし。今回のことがあって、節約に対する考え方の幅が少し広がった気がします」(41歳・パート)

変化にストレスはつきものです。しかし、「長いものには巻かれよ」という言葉もあるように、頑張ってこれまでどおりの生活を続けようとするのではなく、大きな流れに身を任せてみると、新たな発見など、意外に良いこともあるかもしれません。この方が「買い物にはお金だけではなく時間も使う」ということに気付いたように、今のこの生活の変化は、他にも私たちに色々な変化を気付かせてくれそうですね。