先ほどの有価証券の内訳を見ていきましょう。
- 株式・株式投資信託:296万円
- 貸付信託・金銭信託:25万円
- 債券・公社債投資信託:67万円
有価証券以外でも運用性のあるものに目をやると、次のような状況です。
- 年金型貯蓄:62万円
- 外貨預金・外債:30万円
このように有価証券の中では「株式・株式投資信託」が最も多くなっています。
70代以上は「資産運用難民」が実態
実は、日本の高齢者は「資産運用難民」です。資産運用しようにも選択できる金融商品が限られています。
投資信託協会「投資信託に関するアンケート調査報告書-2019年(令和元年)投資信託全般」によれば、日本の投資信託は60代と70代で40%程度を保有しています。
つまり、投資信託は高齢者がたくさん持っていることになります。
これは、高齢者が投資信託を好きということではなく、高齢者は投資信託や株式などの資産にしか投資をして運用できないことを意味します。