洋服の選択を子どもに任せてみたところ…

子供が小さい頃は、サイズアウトが処分の大きな基準になっていましたが、成長するにつれて好みも出てきます。

ゴールデンウィークは衣替えの時期でもあるので、毎年筆者の独断と偏見で3人分の洋服の入れ替えをしたり、小さくて着れなくなったものを選別していました。しかし今回は、長い春休みが続いて時間を持て余している3人に、「いる」「いらない」の選択を任せることにしたのです。

すると、目新しいことにやる気を見せた子供たちは、母親の予想を遥かに超えた断捨離を実行していきます。秋冬物と春夏物も容赦なく自分の好みで「着る」「着ない」をテンポよく即決している姿をみていると、本当に大丈夫なのかと心配になるほどでした。

結局、それぞれの子が春夏物で残すことにしたのは、その日履いているものを含めて3組の靴下、ボトムは春と夏それぞれ2~3本、トップスは長袖半袖合わせて5~6着程度と、驚くほどスパッと処分したのです。

これまで筆者が衣替え時に選別をしていたときは、「いつかは着てくれる」「まだもったいない」と期待を持って捨てられずにいるものが相当ありました。しかし実際に子供たちが着ている服はいつも決まったものばかりなのです。

こうして損得勘定なしで断捨離をする様子に触発され、筆者も結婚以来着ていない、年齢に合わない丈の短いワンピースなどを全て処分しました。服の好みは成長や年齢と共に変化していきます。今と向き合い、不要なものは思い切って処分することの大切さを子供から学んだような気がしました。