スメハラでは、「口臭」「体臭(主に加齢臭)」「香水」の3つが代表的なニオイとされますが、最近では洗濯洗剤や柔軟剤の香りも加わっています。こうしたスメハラを経験した人は、決して少なくないはずです。いや、経験どころか、現に毎日“被害”に遭っている人もいるのではないでしょうか。
実際、今回のコロナ騒動でテレワークが進む中、上司や同僚によるスメハラから解放されてホッとしている人も少なくないと思われます。しかし、テレワークが終われば、再びスメハラに悩む日が始まるのですから、“会社に行きたくない”という人が一定数いても何ら不思議ではありません。
また、これは職場に限ったことではなく、電車やタクシーの中、そして、家庭でもスメハラの被害は起きていると考えられます。
スメハラは被害を訴えにくい
しかし、当事者に対して堂々と苦情を訴えることができる人はどれだけいるでしょうか? 特に、口臭と体臭に関しては、“あなたのドブ臭い口臭、何とかなりませんか?”とか“あなたの体臭、雑巾みたいで気分が悪くなるんです”といった類の苦情を当事者に直接伝えるのは簡単ではありません。
その相手が、上司や友人の場合はなおさらですし、家族にでもなかなか言い出せないのではないでしょうか。ただ黙って我慢するしかないのが実情かと察します。
では、こうしたスメハラを減らすことはできるのでしょうか。スメハラをセクハラやパワハラと比較すると、いくつか大きな違いがあることがわかります。それを見てみましょう。