近ごろはコロナをフロントに加えた「コロナストレス」「コロナ疲れ」というような言葉がメディアで取り上げられ、多くの人々が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によってさまざまな影響を受けていることが報じられています。そんな中でも特に人々の関心を引き付けたのが、「コロナ離婚」というワード。今回は、男女2人の体験談からコロナ離婚を防ぐ方法を考えてみました。
24時間「母親」や「妻」でいられない
長崎県に住む足立美恵さん(仮名)は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)により、現在テレワークを行っています。しかし、自粛中は24時間「母親」や「妻」でいなければならない重圧に苦しんでいるそう。
「子どもたちが家にいると必然的に母親としての仕事が出てくるし、夫もテレワークなので妻としての雑務ものしかかってきて辛いです。
普段、夫の隆さん(仮名)は頼めば家事を手伝ってくれていましたが、現在は慣れないテレワークにより、仕事のことで頭がいっぱい。育児や家事を頼むと「あとでやる」と言うものの、結局そのまま忘れてしまい、最終的には美恵さんが行っている状況。「不安な状況でいっぱいいっぱいなのは分かりますが、それは私も同じ。母親と妻、社会人という3つの顏をすべて維持し続けることが日に日に重荷になってきています。」
また、家で過ごす時間が長くなったことにより、時間の使い方をめぐるすれ違いも生まれているよう。今までは美恵さんが突然、残業になっても隆さんは比較的理解を示してくれていましたが、今は「家族みんなで食事を囲もう」という考えを押し付けられていると言います。