夫のストレス

「共働きの妻はとにかく忙しそうで、1日中時間を気にしている感じがしますね。そうするとこちらが仕事をするにも落ち着かない。子供の学校もないし、習い事もないし、そんなにカリカリする必要はないと思うんですが…」

「今まで家のことはあまり意識しなかったのですが、在宅勤務になって自宅が『妻と子どもたちのワールド』になっていることに気付かされました。自分のペースで仕事できるかな、と思っていたのですが、甘かった。フリーランスでもともと在宅ワークの妻と子による『平日の時間割』みたいなのがあるようで、昼食も同じ時間に食べないとイライラされてしまう。正直、居心地は良くないです」

おわりに

日本ではこれまで、さほど在宅勤務が進んでいませんでした。しかし、世界的に見ると在宅勤務は常識といってもいいものになっていると言います。

総務省の「テレワーク情報サイト(海外の普及動向)」によると、IPSOS社が2011年に行った調査※では、世界ではおよそ5人に1人(17%)が頻繁に在宅勤務を実施。また、在宅勤務専門情報サイト「remoters」によると、米国では在宅勤務と出社を併用している割合は71%を占めているそうです。

今回の緊急事態宣言では、在宅勤務の体制が十分整っていないままテレワークへの移行を余儀なくされたケースもあるでしょう。しかし、これがきっかけで日本でも在宅勤務の普及が加速することは十分予想できます。在宅勤務のメリットを享受しながら、家庭とのバランスが取りやすく働きやすい環境を作っていけるようにしたいものです。

※24か国11,383人を対象に実施。IPSOS社はパリに本部を置くグローバルな市場調査・コンサルティング企業

LIMO編集部