高齢ドライバーは免許更新も大変

高齢ドライバーの事故対策として免許更新の際に、70~74歳は「高齢者講習」、75歳以上は記憶力や判断力をチェックする「認知機能検査」が義務付けられています。

この検査で「認知症の恐れがある」と判定された場合、医師の診断を受けることが義務付けられていて、医師から「認知症」などと判断された場合は、免許返納や取り消しを求められることがあります。

自主返納にはメリットもいっぱい

相次ぐ高齢ドライバーの事故や免許更新の複雑さを受け、運転免許を自主的に返納する「自主返納」も増えています。警察庁の統計によると、2019年に免許証を自主返納した75歳以上の人の数は、35万428件と昨年よりも5万8339件増加。調査をはじめた1998年以降最多の記録となっています(※2)。

運転免許証を自主返納すると、身分証明書にもなる運転経歴証明書の交付を受けることができるのですが、実はこの運転経歴証明書にはメリットがいっぱい。タクシー料金の割引やデパートの配送料無料といったサービスのほか、商品の割引や銀行の金利の優遇など多岐にわたるサービスを受けられるのです。