高齢ドライバーの「操作ミス」が死亡事故に

テレビや新聞の報道でも取り上げられることが多い高齢ドライバーによる交通事故。警察庁の調べでも75歳以上の運転者の死亡事故件数は、75歳未満の運転者と比較して免許人口10万人当たりの件数が2倍以上多いと公表されています。

また75歳以上の高齢ドライバーによる死亡事故459件のうち、ハンドルなどの操作ミスによるものが127件で全体の28%。うちハンドルの操作ミスは69件、ブレーキとアクセルの踏み間違いは27件となっています。

「操作ミス」の要因は認知機能の低下

運転歴も長く、ハンドル操作にも慣れているはずの高齢者が「操作ミス」を起こす要因として考えられるのが、高齢による視力、体力、認知機能の低下です。個人差はあるものの、一般的に高齢ドライバーの特性として、

•視力等が弱まることで周囲の状況に関する情報を得にくくなり,判断に適切さを欠くようになること

•反射神経が鈍くなること等によって,とっさの対応が遅れること

•体力の全体的な衰え等から,運転操作が不的確になったり,長時間にわたる運転継続が難しくなったりすること

•運転が自分本位になり,交通環境を客観的に把握することが難しくなること

引用元:「高齢者を取りまく現状」内閣府

が挙げられており、本人に自覚がなくとも運転に危険が伴う確率が高くなっているのです。