大学進学向けの費用準備法

「子供が産まれました!どの学資保険に入ればいいですか」とのご相談をよく受けます。皆さん、子供が産まれたたら「学資保険に入らなきゃ!」といった漠然としたイメージがある様です。学資保険とは、たとえば、お子様が産まれてから18歳まで毎月保険料を払い、18歳の進学時にまとまったお金が満期金として戻ってくるものです。

しかし、昨今、日本の金利は(米国や欧州も同じですが)、ほぼ無いに等しい程まで下がり、保険会社各社は学資保険という商品自体に十分なリターンを付けてお客様にお返しするのが難しくなってきています。近年、学資保険を販売中止にしてしまった保険会社も多々あるところです。

では、現在皆さんは何で準備しているのかというと「外貨建終身保険」という金融商品です。外貨建終身保険とは、毎月の支払いは円で払うのですが保険会社はそれをドルに変えて運用してくれるのです。

支払い期間は保険会社にもよりますが10年で払込完了となるものが多いです。10年で払い込み、残りの8年は運用のみされていくので払い込んだお金は総払込み額より着実に増えていくのです。

また、金利も最低保証されている様な商品もあります。金利が変動するものより最低保証などが付いている様な確実な商品を選ぶと良いでしょう。10年で払い込み、8年間運用する事で120%前後に膨らむ商品もあります。

こうした商品であればお子さんが小学校高学年になりお金がかかる年代に突入する頃には、大学の進学費用は準備出来ている事になるのです。

また、保険なのでご両親どちらかの名義で入っていれば加入者が万が一亡くなってしまったとしても死亡保険金がおりるので安心です。

リスクとして一点あげることができるのが、外貨運用していたものを円に戻す場合に発生する為替リスクです。お子さんの大学進学が近づく18年目が近付いて来たら解約のタイミングを計っておくのが良いでしょう。