子どもの習いごとは、幼児期であれば、親が“こんなことをさせたい”という子どもへの願望から、何を習うかが決められていくものです。しかし、幼稚園・保育園の年長さんくらいになると、「ピアノを習いたい!」「サッカーしたい!」など、自分から希望を伝えてくる子も増えてきます。

そこで今回は、子どもからの「やりたい!」という習いごとへの欲求に対して、どれくらい付き合うのが正解なのかについて考えてみようと思います。子どもから「習いたい!」と言われて悩む前に、対応の仕方を考えておきましょう。

子どものやる気に寄り添いたい、けれど…

年中・年長くらいの年齢になると、子どもの方から「習いごとに通いたい!」と要求してくる機会も増えてきます。子どもたちの心に“チャレンジしたい!”という気持ちが芽生えるきっかけは、「お友だちがやっているから」や「テレビで見ておもしろそうだった」などさまざま。

子ども自身が“やってみたい!”と感じたことには、できるだけトライさせてあげたいのが親心ですよね。親に言われて始めた習いごとより、自分でやりたいと思ってスタートしたほうが、本人の熱の入り方も違いそうな気がします。

しかし、もしかしたらただ友だちと一緒にいたいだけなのかもしれないし、目新しい遊びのつもりで始めたいと言っているだけの可能性も…。そこを見極めるのは、簡単なことではありません。遊びのつもりで始めたものが、その子にとって人生の財産になることもあれば、単なる遊びで終わる可能性も否めません。

とにかくやらせてみればいい、と言えるほどの財力がある家庭なら、一通りやらせてみて適性を見つけてあげる方法もアリでしょう。しかし、それができない家庭が多いのが現実。