妊娠初期の流産は、誰にでも起こり得ること。しかし初めての妊娠や順調な妊娠・出産しか経験のない女性にとって、「流産」による精神的ダメージは計り知れません。マイナス思考に陥り、物事をネガティブにしか捉えられなくなることもあるでしょう。
そんなとき…周囲からの励ましの言葉も、真っすぐな心で受け取ることができなくなっているかもしれません。あるひと言によって、長い間苦しんだ筆者のエピソードをご紹介します。
「流産」は多くの女性が経験する疾患のひとつ
日本産科婦人科学会の公式ホームページによると、流産は医療機関で確認された妊娠の約15%で起こり、「多くの女性が経験する疾患」であると記載されています。この事実は、産科に関わる医療従事者、過去に流産経験のある女性やその夫などにとっては当然の知識なのかもしれません。
しかし初めて妊娠した女性や、順調な妊娠・出産しか経験のない女性とって流産は身近なものではなく、一部の妊婦さんだけ起こる特別なものという感覚で捉えている場合も。まさに、筆者自身はそのような考えを持っていました。実際に、流産を経験するまでは…。