伝わらないとイライラする
自分の想いをうまく言語化できない場合や、相手にわかってもらえないと、人は怒りを感じるものではないでしょうか。
たとえば上司から仕事のミスで叱られたケースでは、ミスが外的要因である場合には再発防止の意味でも、理由を適切に伝える必要があります。しかし、それができるだけの語彙力がなければ「お前が何を言っているのか分からない」と伝わらなかったり、相手からの共感を得ることが出来ません。自分の気持ちがわかってもらえない場合は、ますますイライラを募らせることになりますから、結果的に語彙力の欠乏がストレスを溜めることにつながります。
語彙力がなければ、伝わるものも伝わらなくなります。適切に表現するワードを知らなければ、固有名詞ではなく「あの、これ」といった代名詞ばかりになります。また、ものごとの程度を示すにも「神ってる」などの表現をするのでは、その度合が伝わりません。
さらに語彙力がなければ、話が冗長化し、伝えるのに要する時間が長くなるので聞いている相手も何を言いたいか分からず、イライラしてしまうのです。