資産配分の見直しサービスは「投資未経験者が一歩を踏み出す」チャンスに

以前、『高まりつつある資産配分見直しへの意識。見直すのはどんなとき?』では、資産配分の見直しに関する変化を時系列で分析しました。

2013年以降、「定期的に資産配分を見直している」、「自分のライフステージを参考に資産配分を見直している」、「金融市場の環境変化に合わせて資産配分の見直しを行っている」の3つを合計した比率が、2013年の18.6%から2019年には24.5%に達していました。徐々に資産配分が注目されるようになってきています。

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16%が資産配分の見直しをする商品やサービスを求めている

ところで、上記記事のグラフをみると、「自動的に資産配分を変えてくれる商品があれば助かる」と回答した人が2013年の5.6%から、2019年には7.5%へ、また「(資産配分の見直しを)アドバイスしてくれるサービスがあれば助かる」と回答している人が、2013年で6.3%から2019年は8.2%となっています。

特に増えているというほどではありませんが、こうしたサービスを求める人が2019年調査では15.7%と一定数いることがわかります。

資産配分の見直しをする商品・サービスは投資未経験者を一歩踏み出させるかも

これはわれわれにとって大きな課題のように思われます。特に、こうした商品やサービスは投資未経験者に対しても意味のあるものといえるからです。

2019年の調査で、投資をしていない7,471人のうち5.8%が「自動的に資産配分を変えてくれる商品があれば助かる」と回答し、7.8%が「(資産配分の見直しを)アドバイスしてくれるサービスがあれば助かる」と回答しています。合計すると13.6%がこうしたサービスに興味を持っていただいています。

また、「(資産配分の見直しを)アドバイスしてくれるサービスがあれば助かる」との回答比率は、投資をしていない人のなかでは、3番目に大きな比率となる回答でした。こうした商品・サービスは投資をしていない人が一歩前に踏み出す良い機会を提供することになるかもしれません。 

資産配分に関してどんな点に注意を払っているか(2019年、投資をしてない7,471人) (単位:%)

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出所:フィデリティ退職・投資教育研究所「サラリーマン1万人アンケート(2019年)」

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フィデリティ・インスティテュート 退職・投資教育研究所 所長 野尻 哲史

参考記事

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野尻 哲史
  • 野尻 哲史
  • フィデリティ・インスティテュート 退職・投資教育研究所
  • 所長

国内外の証券会社調査部を経て、2007年より現職。アンケート調査をもとに個人投資家の資産運用に関するアドバイスや、投資教育に関する行動経済学の観点からの意見を多く発表している。
日本証券アナリスト協会検定会員、証券経済学会・生活経済学会・日本FP学会・行動経済学会会員。
著書には、『老後難民 50代夫婦の生き残り術』、『日本人の4割が老後準備資金0円』(講談社+α新書)や『貯蓄ゼロから始める安心投資で安定生活』(明治書院)などがある。
調査分析などは専用のHP、資産運用NAVIを参照