もちろん労働に関する価値観は人それぞれ異なります。一概に何が正しいとは言えません。
しかし、高齢化がさらに加速していく日本社会においては、個人が納める税金がますます増えていくことが予測できます。今でさえ、お給料の額面からたくさんのお金が引かれていますが、手取りの収入はもっと少なくなるかもしれません。
税金を支払うのは国民の義務ですが、現行の法律では、株式投資やFXトレードは、自分でいくら稼いでも一律約20%の税金で済むことになっています。これが給与や事業収入ですと、累進課税ですから、稼げば稼ぐほど税金を納めなければなりません。
ちなみに、投資は投資でも、仮想通貨や海外投資、プロに運用を任せるファンドなどによる運用は雑所得になり、総合課税で累進課税の対象になりますので、注意が必要です。
日本の社会において、公平に開かれた場所で、自分の知識をしっかりと高め、その知識を使うことでお金を生み出していくことができるというのは、私の知る限りでは投資以外には見当たりません。
投資を極めていくことは、とてもやりがいのある目標だと考えます。その目標の達成には長い時間がかかります。それまでやり続けるためには、家族が理解してくれることは極めて大切なことです。
「投資は一攫千金を狙うギャンブルではない」こと、「この人生100年時代に給料以外に安定的な利益を積み上げていく必要性がある」こと、「そのために投資が最適である」ことを自分自身がしっかりと理解し、それを家族にも理解してもらったうえで投資を行えば、精神的にも安定した運用ができるでしょう。
高橋 慶行