日本では非常識かもしれませんが、海外では「お金でお金を増やす、その方法を一人ひとりが学ぶべきだ」ということは人生を歩む上では常識的なことなのです。 

ですから、もしあなたが今後、真剣に投資で勝てるスキルを身につけていきたいのであれば、家族の同意は必須です。

家族が投資に反対する2つの理由

「でも、反対する家族を説得するのは難しい」と思うかもしれません。家族が反対する理由は、大抵の場合、大きく2つに分かれます。

1つ目は 「損をする可能性があるので駄目」というケースです。

損をするというのは、お金を失ってしまうという意味です。投資で利益を上げている人は勝ち負けを繰り返しながらトータル勝負で安定利益を手に入れます。

しかし日本では、勤め人として働いている上では自分でお金を使わない限りはお金を失ってしまうということはありません。自分の預貯金が増えたり減ったりしながら、トータルでは増えていくという経験をする人は勤め人にはほとんどないのです。

一方、会社経営や自営業をしている場合は話が別です。創業時には必ず自分の預貯金を資本金に回し、その資本金を使って仕入れをして、その仕入れを使って売上を上げ、利益を得て自分の給料に回すということを当たり前にやっています。投資もこの感覚に似ています。

ちなみに独立・起業に関しても、失敗してお金を減らす可能性があるということで家族が反対するケースが多いのも似ています。

しかしこの先、会社勤めがそれほど安心かはわかりません。こんな時代の選択肢の1つとして、投資はとても有効です。目先の損をする可能性があるから投資はやらないほうがいいというのは賢明な判断とは思えません。

2つ目のケースは、「楽してお金を稼ぐことは悪、汗水流して労働をすることが善」という考え方に基づくものです。コツコツと堅実に汗水流して働くことが素晴らしく、投資なんかでお金を稼ぐこと自体が好ましくないという考えを持っている人が日本には多いのです。