さらにもう1つ、投資を自分ですることによって、世の中の動きがわかるようになります。

もちろん、最初からすべてがわかるようになるとは言いませんが、政治のこと、経済のこと、海外のことなど、投資においては、世の中の動きが自分の収入に直結することも多くなりますから、少なくとも関心を持つ理由ができます。

世の中の動きを、誰かが書いたニュースをもとに判断するのではなくて、事実をもとに自分で判断ができる力を養っていく「自立に向けた総合的な教養」も、投資をすることで育むことができます。

投資は、お金だけを追う手段というわけではなく、予想もできないこれからの時代を自立して歩むための教養をもたらしてくれる、公平に与えられた素晴らしいチャンスなのです。

海外ではお金でお金を増やす方法を学ぶのは常識

投資は、ギャンブルなどではなく、れっきとしたビジネスです。正しい知識を知り、実践できれば、安定的に利益を上げることができます。

ですが、投資で安定的に勝てるようにはなるには、勉強が必要です。また、勝てる技術を獲得するには、独学では少し難しいため、多くの投資家は、書籍を読んだり、セミナーに参加したり、講座に参加したりすることで、少しずつ勝てるようになっていきます。

本物のプロから学べるセミナーや講座、動画なども最近では増えてきていますが、週末のセミナーで外出をするだとか、セミナーの代金を支払うために家庭のお金を使うだとか、「投資以前に、投資の勉強をすること」にもお金が掛かるものです。これは、車の運転を覚えるために教習所に通うのと似ています。

できれば、勉強代などを掛けずにできるようになりたいという気持ちはわかりますが、車の運転と一緒で、「覚えておくべき知識」と「実践で身につけるべき技能」というものがあり、そこには多少の勉強代が掛かるものです。

投資にも、投資の勉強にもお金が掛かるわけですが、投資で勝てるようになるスキルを身につけることは、それ以上に大きな人生のアドバンテージになります。

ある程度の勉強期間があり、実践期間があり、時たま損をすることがあるけれども、トータルで考えると投資をする人生と、投資をしない人生では、投資をする人生のほうが圧倒的に豊かな人生を送ることができた、という風にすることは現実的に可能なことです。