また、時間をかけて運用する事でお金が増えてくれるので、毎月の投資額も少なくて済みます。よって大きな資金がなくても短期・中期貯蓄と並行して今すぐにでも始められます。
しかし、「ドルコスト平均法」を実施する際には注意が必要です。投資先の選択を間違えると痛い目にも合うことがあります。基本的には資産価格が凸凹はあるが、右肩上がりで上昇していくような資産を選ぶ必要があります。きわめて当然だという指摘もあろうかと思いますが、株価が循環する「循環株」などを選択すると長期的にみると必ずしも資産運用に成功したとは言えないケースがあります。
まとめ
ファイナンシャルアドバイザーとして、若くて、特に高収入というわけではなくても、しっかりと資産形成してきた人を何人も見てきました。そうした方々に共通して言えるのは、その時々で一番良い金融商品を選びながら、流動的、短期的に使える貯蓄もし続けています。
また、貯蓄は続かなくては意味がありません。今の自分の出来る範囲内で、効率よく貯蓄をするためにはどうすればよいでしょうか。それはこれまで見てきたように、期間別、また目的別に目標を立てて積み立てをする、また運用するというスタンスが役立ちます。
ここまで見てきても、「いやどうしてもよくわからない」という方もいるかと思います。その場合には、自分が「なぜ」今、資産運用に取り組みたいのか、どの程度の時間軸でものを考えているのかという点からスタートし、最終的に「どのように」運用する資金をひねり出し、「何で」運用するかという順に考えていくとよいと思います。