気になって公園の方を見ると、4人くらいのグループが公園や道路で思いっきり遊んでいる姿が目に飛び込んできました。背格好や服装を見ても、顔見知りの近所の子と合致する子は誰もいません。

「あの子達は一体誰なのか」と気になった筆者は、夕方近くまで遊んでいるその子たちを確認しに、子供たちを伴って外へ出かけることにしました。

誰も遊んでいないのをいいことに、やりたい放題

容姿が分かる距離まで行ってもやはり見たことのない子ばかり。気になった筆者は自分の子供にさり気なく同じ学校の子か聞いてみると「見たことない」と言います。

学年が異なるのかと思い、少し離れた場所で遊んでいた低学年から高学年の近所の子たちに聞いても、異口同音に「知らない」という答えが返ってきます。耳を澄まして見知らぬ子供たちの会話を聞いていると、どうやら隣の学区の小学校に通っているということが分かりました。

おそらく、学区内で遊んでいると先生たちの目があるため、わざわざ越境して自分たちが遊べそうな場所を探し回っていたようなのです。地元の子がほとんど遊びに出てこないのを良いことに、道路でボール遊びやブレイブボードに興じていました。

面白いことに、彼らは陸上部の中学生たちが公園でストレッチをするために姿を現すと、蜘蛛の子を散らすように逃げ帰っていくのです。しかし、少しでも年上の人を見かけると慌てて離れていくものの、基本的には何時間も同じ場所で大声で騒いだり乱暴に遊んだりを繰り返していました。