国をあげて新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大防止に努める日々が続いています。
多くの人が不要不急の外出を控えている中、ネット上では感染が拡大する都心を離れ、地元に帰る「コロナ疎開」というワードも広がりました。感染者の少ない地方への帰省や旅行による日本全国への感染拡大も問題視され、ついに4月16日には緊急事態宣言の全国拡大が決定されました。
毎日テレビから流れる新型コロナ報道によって不安が増し、実家に住む親からさまざまな連絡が来ている人も多いでしょう。筆者は帰省を促されただけではなく、デマ情報が書かれたチェーンメールが実家の母から送られてきました。
感染拡大防止のため実家帰省を避けて家で耐え忍ぶ必要のある今、実家の親に対してどんなコミュニケーションが必要なのかを考えました。
3月下旬の「東京がもうすぐ封鎖される」というチェーンメール
60代の母から「知り合いからこんなメールが来たから転送します。早くこっちに帰ってきたほうがいいんじゃない?」というメールがきたのは3月下旬のことでした。
中身を読むと、「テレビ関係者から聞いた話によると、4月2日に東京がロックダウン、封鎖されることがもうすぐ政府から発表されます。このメールをあなたの大事な人にまわしてください」といったことが書いてありました。そう、デマのチェーンメールです。